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データベースへの投入:2004年03月
  ミカン搾汁残渣を利用した鉛イオンの簡便な除去方法
(佐賀大 井上勝利)  (JP-0476)
 
  みかん搾汁残さ、射撃場の地下水
 
 
 
  リデュース:廃棄物削減、リサイクル:物質回収
 
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ミカン搾汁残渣中にはペクチン質と呼ばれる多糖類が10数%存在する。これは石灰等の塩基性物質で処理すると鉛イオンと強力に結合するペクチン酸に変換される。搾汁直後のミカンのジュースカスに水酸化カルシウムを数%加えて粉砕し、数回水洗して乾燥すると鉛イオンを選択的、かつ強力に吸着する吸着剤を得ることができる。鉛イオンを亜鉛イオンから選択的に吸着するので亜鉛メッキ液中の鉛の除去などに利用できる。また射撃場周辺の地下水からの鉛イオンの除去にも利用できる。吸着後はpH<0程度の塩酸でも溶離可能であるが、廃棄物処分場で焼却すればジュースカスは完全に消滅し、鉛は飛灰として集塵装置にトラップされる。この後は既存の飛灰処理のルートに乗せることができる。

  @石灰による沈澱処理とは異なり、pH=4−7の弱酸性域を含む広い領域で適用可能。 A吸着した鉛は酸で溶離することも可能であるが、既存の焼却施設で焼却処分し、鉛は飛灰として回収可能。
 
  研究開始:2001
 
  なし
 
  ミカン搾汁残渣には多くの有用物質が含まれており、それら全ての利用法を一括して開発せねばならない。すなわち吸着剤製造時にそのような副次生成物(例えば糖蜜、クエン酸、クリプトキサンチン等)が多く発生するが、それらの回収方法、高度の利用方法を開発することがコスト削減につながる。
 
  本吸着剤は鉛ばかりでなく、カドミウム等の他の重金属の除去にも適用可能。イオン交換樹脂やキレート樹脂とは異なり、繰り返して使用する必要が無いため、例えばホタテ貝内臓の硫酸浸漬液のような脂肪やタンパク質等の汚濁成分が大量に混在している液中からの重金属の除去が濾別等の前処理なしに実行可能である。
 
●佐賀大 井上勝利
 
  佐賀市本庄町 佐賀大学理工学部
http://www.chem.saga-u.ac.jp/ChemStf/chemeng/